情報公共論 2013.05.14

[今週の授業内容]
1.情報財に関する「所有」問題
1)情報財を私有財とすることの意味(「勝手に利用させない」ことのメリット)

「コモンズの悲劇」(利用料金を払わずに自由勝手に利用されると、「新たな財の生産に対するインセンティブがなくなる」ことや、「既存の財の維持や改良に対するインセンティブが働かない」こと)の回避

[自分でさらに考えてみよう]
課題1.公共財の特性の一つであるnon-excludabilityという特性が持たらす結果の問題点として、情報財に関してこのことを論じてみよう。
課題2.Microsoftのビル・ゲイツによるOpen Letter to Hobbistの趣旨をこのこととの関連で考えてみよう。

2) 情報財を公共財とすることの意味(「みんなで自由に利用できる」ことのメリット)

「アンチコモンズの悲劇」(自由勝手に利用できず、利用しようとすると許諾を得たり利用料金を払う必要があると、「新たな財の生産コストを増大させる」ことになるし、「既存の財を自分に使いやすいようにカスタマイズしたり、新しい機能を付け加えたりより高性能にしたりするなどの改良ができない」ことになる)の回避

[自分でさらに考えてみよう]
課題3.私有財には「それを勝手に利用できない」ことのデメリットがある。言い換えれば、公共財には「それを勝手に利用できない」ことのデメリットがある。情報財に関してそのことをわかりやすく説明してみよう。
課題4.Microsoftはソースコードの「公開」に反対し、FSF(Free Software Foundation)の運動やOSSS(Open Source Software)派の運動には好意的ではない。ではGoogleやAppleは、OSSに対してどのような態度をとっているのかを説明しなさい。

2.財の公共性に関する諸議論
  1. 「法学」的意味における公共性 — 私有物 vs 公有物 vs 無主物
  2. 「政治学」的意味における公共性 — 個人や個別企業の権利 vs 公共の福祉
  3. 「公共経済学」的意味における公共性 — 私有財(private goods) vs 公共財(public goods)

3.情報公共論 2013.05.14 参考資料[一部資料パスワード保護付き]

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