CPU視点から見たゲーム専用機の製品イノベーション

任天堂のファミコン(1983)からSONYのPlayStation2(2000)に至る20世紀における家庭用ゲーム専用機の製品イノベーションは、ゲーム機の「CPUのビット数」(CPUが一度に処理できる情報量)に関する技術発展を基準として理解することができる。

問1 8ビットゲーム機の任天堂のファミコン(1983)から、16ビットゲーム機の任天堂のスーファミ(1990)への製品イノベーションにおいて、「CPUのビット数」が8ビットから16ビットになったことはゲーム機の画面表示にどのような変更をもたらしたのかを説明しなさい。(2点)

セガは16ビットゲーム機のメガドライブ(1988)の次世代機として、32ビットゲーム機のセガサターン(1994)を開発・出荷した。これに対して任天堂は、16ビットゲーム機のスーファミ(1990)の次世代機として、32ビットゲーム機ではなく、64ビットゲーム機のN64(1996)を開発・出荷した。

問2 任天堂はセガと異なり、なぜ16ビットゲーム機の次世代機として、32ビットゲーム機ではなく、64ビットゲーム機を開発・出荷したのか?その戦略的意図を説明しなさい。(2点)

SONYは自社最初の64ビットゲーム機のPS2(2000)の次世代機として、同じ64ビットゲーム機のPS3(2006)を開発・出荷した。これに対して任天堂は、自社最初の64ビットゲーム機のN64(1996)の次世代機として、32ビットゲーム機のGAMECUBE(2001)を開発・出荷した。

問3 任天堂は、なぜ64ビットゲーム機のN64(1996)の次世代機として、同じ64ビットゲーム機ではなく、32ビットゲーム機を開発・出荷したのか?その戦略的意図を説明しなさい。(2点)

最初の16ビットゲーム専用機が出荷されたのは最初の8ビットゲーム専用機ファミコン(1983)から5年後の1988年であった。最初の32ビットゲーム専用機が出荷されたのは最初の16ビットゲーム専用機から6年後の1994年であった。最初の64ビットゲーム専用機が出荷されたのは最初の32ビットゲーム専用機から2年後の1996年であった。

このようにゲーム専用機のCPUに関して8ビットから16ビット、16ビットから32ビット、32ビットから64ビットへの製品イノベーションは急速に進んだ。

それにも関わらず、最初の64ビットゲーム専用機N64(1996)が登場してから21年も経過しているのに、64ビットから128ビットへの製品イノベーションはいまだ起きていない。SONYのPS4(2013)、MicrosoftのXBOX One(2013)だけでなく、最新のゲーム専用機である任天堂の Switch(2017)も64ビットゲーム機である。

問4 なぜゲーム専用機のCPUに関して、64ビットから128ビットへの製品イノベーションはいまだ起きていないのかを説明しなさい。(2点)

カテゴリー: 2017年度, 2017技術戦略論 パーマリンク