情報公共論2016.06.14(授業用)

[前回の授業内容]情報公共論2016.06.07
[次回の授業内容]情報公共論2016.06.21
 
1.「情報公共論」的視点の再確認
視点1 「個人的利益(のみ)を追求すること」「特定個人(のみ)に有益であること」(private,「私」的利益の追求) vs 「社会全体の利益を追求すること」「多くの人々に有益であること」(public,「公共」的利益の追求)
 
視点2 free riderの利用・存在を排除するprivate goods(私的財、商品) vs free riderの利用・存在を積極的に認めるpublic goods(公共財、公共的サービス)
 
視点3 知的財産権(特許権、著作権など)に関する法的保護によるfree riderの利用・存在の排除 vs 知的財産権(特許権、著作権など)に関する法的保護期間の有限性によるfree riderの利用・存在の積極的承認
1) 著作権使用料の国際赤字の増大・恒常化による、日本の国益侵害
2) 著作権処理コストの増大による「死蔵」作品の増加
3) 著作権の法的保護期間の増大による、2次創作活動の停滞

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[出典]大堀達也(2013)「著作権延長は日本の衰退招く 「ミッキーマウス法」が対米赤字3000億円を拡大させる」『週刊 エコノミスト』〔特集〕著作権の文化経済学, 2013年12月10日号,p.92

 
2.情報分野におけるイノベーション推進におけるpublic vs private問題
著作権法によるprivateな利益の追求 vs 著作権法によるpublicな利益の追求
著作権法によるイノベーションの社会的阻害 vs 著作権法によるイノベーションの社会的推進
 
3.イノベーション vs 著作権
  1. 古川亨(2007)「元米マイクロソフト副社長・古川亨 著作権70年は長すぎ」『日本経済新聞』2007年07月02日朝刊
  2. 中山信弘(2009)「著作権は開発の壁でいいのか — 損せぬ人にもうけなし」
  3. 堀越(2010)「ネット時代の規制を考える3冊 — 「時代にそぐわない著作権法は変えるべき」サイバー法の第一人者、レッシグ教授の著作」『日経コミュニケーション』2010年7月号,p.70
 
4.TPP対応による著作権の法的保護期間の延長問題 — 著作権法によるイノベーションの社会的阻害?
  1. 公益財団法人 著作権情報センター「著作権の保護期間はどれだけ?」
  2. 横山三加子(2015)「著作権70年 2次創作・利用に懸念 政府、払拭に努め」『毎日新聞』2015年12月9日 東京朝刊
  3. 大堀達也(2013)「著作権延長は日本の衰退招く 「ミッキーマウス法」が対米赤字3000億円を拡大させる」『週刊 エコノミスト』〔特集〕著作権の文化経済学, 2013年12月10日号,pp.90-92[配布資料]
  4. 香月啓佑(2013)「著作権延長は日本の衰退招く ウィキリークスが暴露 延長派と反対派が拮抗」『週刊 エコノミスト』〔特集〕著作権の文化経済学, 2013年12月10日号,p.93[配布資料]
  5. 「著作権の保護期間延長で「青空文庫」に余波 山本周五郎や三島由紀夫、無料で読めるのは当分先に」J-CASTニュース、2015/10/ 6 19:48
  6. 「TPP合意対応、保護期間延長や非親告罪含む著作権制度見直し案まとまる」
 
5.新結合としてのイノベーション
 
6.自由な新結合を妨げる法的障害としての著作権
  1. 野口祐子(2011)「著作権法はイノベーションの邪魔をする?」『日経アソシエ』2011年06月21日号,pp.62-63
 
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