経営技術論2016.06.16

[前回の授業内容]経営技術論2016.06.09
[次回の授業内容]経営技術論2016.06.23
 
[今回の授業内容]
授業で取り上げた事例
1.就職活動において企業が学生に「求めているモノ」 — needs(狭義)と、その認識に関する社会的ズレ
企業の真のneeds(狭義)は何か?
学生は企業の真のneeds(狭義)を理解・認識しているのか?
企業の採用担当者は企業の真のneeds(狭義)を理解・認識しているのか?
企業は企業の真のneeds(狭義)に対する充足をどのような形で実現しようとしているのか?
学生の成績の内実および学生の真の能力に関する、学生と企業の間での情報の非対称性のもとで、どのような選考・採用を行うのが合理的なのか?
 
学生はあまり認識・意識していないが、日本経済団体連合会(2016)「2015 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要」のp.6によれば、「人手不足」=「売り手市場」傾向ということもあり、「選考にあたって学業成績を重視した企業の割合が減少」とはいえ、下記のように、成績を重視しない企業よりも重視する企業の方が相対的に多い。
2015-nk
 
また佐藤恵子(2015)「就活生の素顔「成績」で迫る — 企業、面接対策防止へ活用、「成績表の信頼性、前提」」『朝日新聞』2015年9月4日朝刊では、「合否のカギを握るのは成績表――。大企業を中心に8月から解禁された採用面接で、大学の成績表を使う例が増えている。エントリーシート(ES)に沿った面接では、学生が問答を想定しており、本当の人物像が見えにくい。あまり話題にならない勉強への取り組みをとっかかりに、学生の「素」に迫る作戦だ。」とされている。
同趣旨の記述は、山崎元(2013)「大手企業が続々と方針転換、採用が再び成績重視に?」Diamond Online, 2013年12月11日 「採用、再び成績重視、三菱商事や富士通、客観評価容易に。」『日本経済新聞』2013年12月8日朝刊1面、「就活に成績求める動き 三菱商事、帝人、富士通など約30社」『週刊アエラ』2014年01月20日号などにもある。
さらにまた、日本経済団体連合会(2015)『「採用選考に関する指針」の手引き』の3.選考活動について (3)選考活動における留意点」2015年12月7日、日本経済団体連合会WEBトップ>Policy(提言・報告書)>労働政策、労使関係、人事賃金>における「(選考活動において)大学等の履修履歴(成績証明書等)について一層の活用を検討することが望ましい。」との記述がある。

 

こうした社会的動きにも関わらず、多くの学生は大学での履修履歴や成績をさほど気にしていない。またそうしたことを面接等で特に問わない企業も多い。

参考WEBページ
 

[考察してみよう]
こうした現象を、客観的存在としてのneeds(狭義)、needs(狭義)に関する認識・意識、wants、demandという視点から論じるとどのようになるかを考察してみよう。

 
 
2.前回までの授業内容の再確認および拡張
(1) seeds-oriented vs needs-oriented
 
3.「個人」的視点からの分析 vs 「社会」的視点からの分析
「個人」的 「社会」的
needs(狭義) 「個人」的needs(狭義) Social needs(狭義)
wants 「個人」的wants Social wants
demand 「個人」的demand Market needs(Social demand)

「個人」的needs(狭義)に基づく新製品開発を、needs-orientedと呼ぶことは適切か?
「個人」的demandとMarket needs(Social demand)との関連はどう考えるべきなのか?
「個人」の多様性、すなわち、「個人」的needs(狭義)、「個人」的wants、「個人」的demandのあり方の多様性と、社会全体との関連はどう考えるべきなのか?

 
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