情報公共論2015.06.09

[前回の授業内容]情報公共論2015.06.02
[次回の授業内容]情報公共論2015.06.16
 
[情報公共論的視点から見た放送事業に関する追加的論点]

  1. 放送電波の有限性(希少性) — アナログ地上波放送やデジタル地上波放送におけるチャンネル数の有限性に示されている放送電波の制約性。視聴者にとって放送電波はnon-rivalrousであるが、放送事業者にとって放送電波はrivalrousである。放送免許制の公共経済学的根拠。
     

  2. 「放送と通信の融合」時代、「放送と通信のデジタル化」時代における事業者間・動画提供サービス間の競合関係の変化、公共放送事業者の役割の変化
 
[これまでの授業内容の補足的レジュメ]
 
[今回の授業理解に必要な先行授業の内容]
情報財の種別
  1. ソフト系情報財(コンテンツ、プログラム)
  2. ハード系情報財(放送電波、無線電波、光ケーブル利用のインターネット回線、銅線[メタル線]電話回線、スマホ、タブレット、パソコン)

[今回の授業内容]
1.TV放送のハードに関するイノベーション — 画面解像度視点から見たTVハードの技術進化
第1世代TV放送
「30万画素」TV放送(20世紀後半)
640(or 720)ドット×480ドットの画面構成, VHSやDVDなどの録画メディア・録画装置
   ↓
第2世代TV放送
「200万画素」TV放送=「2K」TV放送(21世紀初頭~現在)
1920ドット×980ドットの画面構成, ブルーレイなどの録画メディア・録画装置
   ↓
第3世代TV放送
「800万画素」TV放送=「4K」TV放送(現在~)
3840ドット×1960ドットの画面構成
   ↓
第4世代TV放送
「3200万画素」TV放送=「8K」TV放送
7680ドット×4320ドットの画面構成
 
[関連参考資料]
2.TV放送システムのイノベーション — 製品システム論的視点から見たハードとソフトの「共進化」的発展
第1世代TVシステム
「30万画素」TVとしてのブラウン管式アナログTVアナログ地上波放送VHS方式ビデオテープレコーダー(VTR)、DVD方式ビデオレコーダー(20世紀後半)
   ↓
第2世代TVシステム
「200万画素」TVとしてのフルハイビジョン方式液晶TV、プラズマTVデジタル地上波放送,デジタルBS放送, デジタルCS放送ブルーレイ・ディスク・レコーダー(21世紀初頭~現在)
   ↓
第3世代TVシステム
「800万画素」TVとしての4K方式液晶TVスカパー!4K(日本初の商用4K放送, 2015年3月1日開始)Channel 4K(無料試験放送, 2015年6月2日開局)??(現在~)
 
[関連参考資料]

 
3.情報財をめぐるpublic/privateに関する法的規定
(1) copyrightとしての著作権 — 「著作物のcopyに関する許諾権」としての著作権
著作物のcopyに対する許諾、すなわち、copyという形態での著作物の「利用」に対する対価[著作物利用料]の支払いの必要性
 
[著作物利用料に関する契約書の例]
 
[音楽著作物の使用料]
 
(2) 著作権、特許権などの知的財産権による情報財の「私有物」化/「公共物」化
情報財の「私有物」化
法的保護期間内の著作物や発明は、法的権利によってfreeriderを排除可能であるため、excludableである
 
情報財の「公共物」化
法的保護期間終了後の著作物や発明は、法的権利によってfreeriderを排除することが許されないpublic domainとなり、non-exculdableである
 
 
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